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涙の訴え

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ニューヨークで開かれていた第74回国連総会が本日閉幕しました。
今回の国連総会でひときわ印象に残ったのがこの方のスピーチでは
ないでしょうか。

グレタ・トゥーンベリさん。

スウェーデンの16歳の活動家です。16歳という少女が何の活動
をしているのか、最初は不思議でしたが、グレタさんの日々の活動
を見ると、あらためて意思の強さがうかがわれます。

グレタさんは毎週金曜日に学校を休み、議会前で一人座り込みを始
めるようになったのが始まりだそうだ。

やがてその姿は若者の間で有名になり、そして共感へと変わってい
きました。

毎週学校を休むことだけでも非難されがちですが、そうまでして訴
えたいことは何か?

グレタさんは、国連総会の温暖化対策サミットで、もっと科学者の
声に耳を傾けてほしいと訴えました。

あと10年で二酸化炭素排出量を半減できたとしても、気温を1.5℃
の上昇で抑えられる可能性は五分五分だそうだ。

グレタさんのスピーチの中で印象に残った言葉があります。

How dare you(よくもそんなことが言えるわね)

グサッとくる言葉で、とってもキツイ表現です。この言葉が何回か
発せられました。

大人たちが語る言葉には裏付けられた根拠がなく、人前で話すのは
美辞麗句ばかり。

これが、How dare you と言いたくなるのでしょうね。

このスピーチが終わって会場をあとにするグレタさんの近くをトラ
ンプ大統領が通りかかった場面がニュースで流れていました。

トランプ大統領はこのグレタさんのスピーチを聞いておらず、しか
し、グレタさんにとっては一番訴えかけたかった人の一人かもしれ
ません。トランプ大統領を見るグレタさんの視線はとても鋭い印象
でした。

パリ協定から離脱したアメリカ。世界の大量CO2排出国がパリ協
定から離脱したのですから、グレタさんのスピーチを聞いていたと
したらどんな思いだったのか気になります。

かたや日本に目を向けると・・・

温暖化対策サミットには安倍首相は参加せず、新たに就任した小泉
環境大臣が参加していました。

しかし、日本としての新たな方策を示すことができず、参加国から
は、

「パリ協定のもとで日本がどのような行動をとっているのかわからない」

と冷ややかな声も。

グレタさんの声を聞いた小泉大臣の心中はどうだったのでしょうか。
これからの日本の行動を世界が見ています。

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