廃プラスチックの輸出規制が始まり、行き場を失った廃プラ問題
は前々回のブログでもご紹介しました。
一番の輸出先だった中国が、2017年に輸入禁止の措置を取り
ましたが、その中国国内では今どんなことが起こっているのか、
興味深い記事を見つけました。
上海のある地区では、ごみの分別を、
「有害」「生ごみ」「リサイクル」「その他」の4種類の分け、
(有害ごみって何だろうと思いましたが・・)
指定時間外のごみ出し禁止、監視カメラの設置、さらに住民ボラ
ンティアが24時間見張りに立つという。
ここまでの徹底ぶりの結果、この地区では98%の分別率を誇る
そうです。
さらには、人工知能(AI)により分別が指定通り行われている
かを判定し、違反した地区には罰金を課したり、ごみの収集を一
時ストップさせるなどのペナルティもあるそうです。
日本に置き換えて考えてみました。
ここ倉敷では、家庭から出るごみを5種類に分別しています。決
められた時間に決められた場所に捨てる。ここまでは中国と変わ
りありませんね。
根本的な違いは、違反者に罰金を課したり、収集ストップという
措置。日本の行政サービスがここまですると問題がありそうです
が、気持ちはわからなくはないですね。
ごみの出し方マナーはその人のモラルの問題です。ごみは各家庭
の家の前ではなく、ゴミステーションという公共の場所へ出しま
す。
一人の違反行動でそのステーションを利用するみんなに迷惑がか
かるわけですから、中国が監視を置くのも、カメラをつけるのも
うなづけますね。
一方で、中国国内でもここまで分別が徹底されている地区もあれ
ば、そうでない地区も紹介されていました。
そういう地区では、あらゆるごみが混じり合い、異臭を放ち、劣
悪な環境が10年以上も続いているそうです。
同じ国内でもこの違いは驚きますね。先にご紹介した地区でも監
視を怠るといずれ分別が疎かになると言います。
誰かに見られていないとできないのは寂しいです。中国の見習う
べきところは日本でも行い、罰金やペナルティを課されることな
く、分別率が上がる国に日本がなっていけばいいですね。
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