先日の新聞記事から。
岡山県の産廃の排出量が6年ぶりに増加したそうです。
これは景気の回復傾向を受け、建設業や製造業が活発
化したことが要因にあるようです。
景気が回復して社会全体が潤うことはとても喜ばしい
ことのようですが、景気回復=産廃増加の図式は崩し
たいものですね。リサイクル率も同様に上がってきて
いるものの上り幅が少ないのが気になります。
木くずやコンクリートをチップや再生コンクリートに
する流れはもう確立しています。他の品目に関しても
もっともっとリサイクルする道を模索して最終処分場
の延命のためにもリサイクル率を向上させなければな
りません。
そのために一番重要なこと。それは「分別」すること。
究極なことを言うと、廃棄物は100%分別されてい
たらすべてがリサイクルできます。だけど、現実問題
は100%分別できっこないので廃棄物として埋立ら
れたりするのです。排出者の方が細かく手作業で分別
して産廃業者に引き渡すことは時間的にも無理でしょ
うし、人員もそれに割かれることになります。
では、我々のような産廃業者がそこまでできるかとい
うと、これまた無理なのです。100%に限りなく近
く分別できたとしても100%はできません。だけど
50%を60%や70%にすることはできます。
よくお客様がこのようなことを言われます。
「リサイクルしたら最終処分じゃないから費用は安く
できますよね?」
確かに安くできます。でもそれには条件があります。
それが「分別」することです。
リサイクル率の向上には排出者の協力が欠かせません。
今より少しだけ分別することを増やすだけで今回の新
聞記事の内容も変わるかもしれませんね。
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