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「自社物」と「他社物」

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「自社物」と「他社物」と聞いて、みなさんは何だかわかりますか?

ただ単に、「自社の物」と「他社の物」なんですが、これは我々の

業界でよく使われる言葉で、自社から排出される廃棄物と他社から

排出される廃棄物のことなんです。

 

自分の会社の事業活動に伴って排出された廃棄物は、当然自分(自社)

のものなので、収集運搬の許可は必要ありません。街中で、「産業

廃棄物収集運搬車」と書かれた看板を付けたトラックをよく見かけ

ると思いますが、これには2種類あって、ひとつは白色の看板。こ

れは自社の廃棄物を運んでいます。という意味です。もう一つは黄

色の看板。これは他社(他人)の廃棄物を運んでいます。という意

味なので、行政からの許可が必要になります。

 

では、紛らわしい例をひとつご紹介します。当社では、解体工事も

請け負っていますが、請け負うときに元請けになるか下請けになる

かで自社物なのか他社物なのか変わってきます。元請けならば、自

社が排出する廃棄物になるので自社物。なので先ほどの白色の看板

をつけて収集運搬をすることができます。しかし、下請けならば、

元請け会社の廃棄物を運搬することになるので、許可も必要ですし、

さきほどの黄色の看板を付けなければなりません。全く同じ現場で

同じ廃棄物を運搬するときでも、元請けなのか、下請けなのかで自

社の廃棄物なのか他社の廃棄物なのか違ってくるのです。

 

なんだかややこしい話ですが、知らないと意外なところで落とし穴

にはまってしまうので、収集運搬するときはきちんと確認する必要

がありますね。「自社物」と「他社物」。みなさんも知っておいて

ください。

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