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災害廃棄物処理研修会

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先日、岡山県産業廃棄物協会によります、災害廃棄物処理研修会に
参加してきました。

研修会の内容は、実際に災害が発生した時に、災害廃棄物を処理す
るにあたっての初動対応の確認。

そして、災害廃棄物をまず集めて管理する場所である、災害廃棄物
仮置き場の運営上の留意点。

最後に、令和2年7月に熊本県人吉市で起きた豪雨災害を教訓とし
て、参加者全員で意見交換をしました。

災害が発生して、被災者の生活が元に戻るには相当の時間を要しま
す。その間、被災者の方は大変な苦労と心労を虐げられるわけで、
復旧にかかる時間が一日でも早いほうが良いということは言うまで
もありません。

そのためには初動対応はとっても重要です。官、民が一体となって
どこでどんな廃棄物がどれくらいの量があるのかを把握し、トラッ
クや重機、人員がどれくらい必要なのかを判断し、現場作業にとりか
かります。

初動対応が遅れると、廃棄物の運搬へのとりかかりが遅れることに
なり、長期間にわたり廃棄物があちこちに山積みされた状態が続く
ことになります。

ですから、災害が発生してから、「さあ、どうする?」ではなく、
常日頃から初動対応の体制を確認し、シミュレーションしておくこ
とが重要だと思いました。

その次の研修内容は、仮置き場についてでした。災害が発生すると
被災者は一早く自分たちの家の周りからごみを片付けたい一心で、
廃棄物の分別をせずに、何でもかんでも次から次へとトラックに積
んで仮置き場に持込みをします。

そうすることによって、どんなことが起きるかと言いますと、周辺
道路の大渋滞を巻き起こし、仮置き場までの到着時間がかかり、結
局片付けがはかどらないことになります。

仮置き場では、廃棄物の種類ごとにヤードに分け、何をどこに下ろ
すのかを搬入者に明確に指示し、仮置き場内でトラックの滞留が起
きないようにしなくてはなりません。

そうすることによって、結局はスムーズな搬入が行えるようになっ
て周辺の渋滞も緩和されます。

さらに、仮置き場では、災害から復旧したあとも大切な役割を果た
さなくてはいけません。

膨大に集められた災害廃棄物の処理が、災害からの復旧後も続くか
らです。

火災や作業中の怪我などが起きないように、温度管理や受け入れ量、
搬出量の把握、一日も早く仮置き場から廃棄物がなくなって元の土
地に戻す使命があります。

仮置き場は、災害から復旧するとその存在を忘れ去られがちですが、
災害から一日も早く復旧することは、仮置き場の役目が大きいこと
を忘れないようにしなくてはいけないと思いました。

そして、最後にみんなで意見交換をしました。倉敷市も平成30年
に豪雨災害を経験しています。そのときに陣頭指揮を執った方を中
心に、当時の状況や感じたことをお話ししていただきましたが、ど
れも言葉に重みがある話でした。

今回参加した会社はみんな岡山県内での同業者同士。横の繋がりを
強くして、またいつか起きるであろう災害のときには、今回の研修
で学んだことを生かせられるように、明日からの業務に励んでまい
ります。

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