当社に設置してある破砕機も、長年の稼働により切れ味もいまいちに
なってきたので、このたびオーバーホールを行うことになりました。
破砕機は当社にとっての重要施設。性能が落ちると業務に支障が出ま
す。機械ですので、車と同じで必ず消耗していきます。元の性能に戻
すためには定期的に分解、清掃、修理を行う必要があります。
今回の主な作業は、
(1)シャフト軸の更新
(2)スペーサーの更新
(3)回転刃と固定刃の肉盛り
です。
こちらの細長いものがシャフト軸です。例えて言うなら、こまの中心
軸のようなもので、これが真っ直ぐでないと刃がきれいに回転しない
ので、重要部品です。
両側にある5角形のような形をしているのが固定刃です。この刃の役
割は回転刃で切れなかった廃棄物を、この刃で受け止めることによっ
て回転刃で何回も破砕を試みるための、いわば補助的な役割です。
真ん中に見えているのが刃と刃を固定するスペーサー。右上にあるの
が回転刃です。
スペーサーは長年使っていると摩耗をきたしやせ細っていきます。そ
うなると、刃とスペーサーの間に隙間が生じ、刃と刃の間がスカスカ
になってしまい切れ味が悪くなります。ちょうど、散髪屋さんで使う
すきバサミのような感覚ですね。
回転刃も刃先が摩耗するので、定期的に研磨する必要があります。包
丁の切れ味が悪くなると研ぎますよね。それと一緒です。
組み立てるとこんな感じです。刃と刃の間にあるのがスペーサーです。
シャフト軸は完全に隠れて見ることはできません。
刃と刃の隙間、刃とスペーサーの隙間がなくびっちりと並べられてい
るのが分かりますか?
隙間がないことによって廃棄物を投入したときに、廃棄物の逃げ場が
なく、より細かい破砕ができるということです。
試運転してみました。
だいたいどれも15センチに破砕されました。
中間処理(破砕)を行っている産廃業者さんには、必ず破砕機が設置
してあると思います。もちろん種類や能力は異なりますが、その会社
にとっては中枢の役割を果たす大事な設備です。
今回のようなオーバーホールはしょっちゅうするものではありません
が、機械を長持ちさせるためには必要な作業です。
お金はかかりますが、これからいっぱいこの機械が稼いでくれるでし
ょう(^’^)
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