
当社で行う中間処理の方法の一つが「破砕」です。文字通り廃棄物を細かく砕く作業になりますが、破砕機に直接投入できるものとできないものがあります。直接投入できる廃棄物は簡単です。ただ破砕機に投入さえすれば機会が勝手に細かくしてくれますからね。でも中には直接投入できないものもあります。
その一つがこれですね。↓↓↓

これ、何かわかりますか?
ベッドマットです。ベッドマットは見た目はクッション素材でふかふかですが、表面の生地を切ってみると中はスプリング、木枠、スポンジ素材、ネジなどの金属といった部品でできています。いわゆる複合製品ですね。大きさもシングルサイズからキングサイズまでいろいろありますが、一番小さいシングルサイズでも破砕機に直接投入できる大きさではありませんし(もちろん直接投入できる大型の破砕機もあります)、そもそもいろいろな素材でできていますからまずこれらを分解して選別しなければなりません。

表面の生地を切っていくとスプリング(金属)がびっしりと見えてきました。
さらに細かく分解していくと、

スポンジ生地がみえてきましたね。これは廃棄物の種類でいうと廃プラスチックに該当します。
さらにそのスポンジ生地を剝いでいくと木枠が登場します。

木枠には金属部品やバネが付属しています。最終的にはこれらも取り除いてリサイクルできる状態にまでします。
このようにすべての部品を取り除いてやっと破砕機に投入することができます。ここまでするのに時間も人手もかかりますから、ベッドマットのような複合製品は処理単価が高いんですね。製造する側は良い製品を作ろうとしてこのようにたくさんの素材を使って作っているのでしょうが、処理する側からするとたくさんの素材を使っているがゆえに処理する工程は複雑になりコストもかかることになるんですね。どちら良い悪いではなく、このような複合製品を処理していると製造から廃棄までを考えた物作りって大切だなぁといつも思わされます。
今日は、破砕機に投入する前に破砕機に投入できる状態にしなければならない廃棄物もあるというお話でした。












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