産業廃棄物は、どのような過程をたどって処理されるかというと、
だいたいは下図のようになります。
排出者→収集運搬→中間処理→最終処分(埋立もしくは再生)
このうち、当社では収集運搬と中間処理を担っておりますが、収
集運搬は何となくみなさん、想像できると思うのですが、中間処
理って一体何するの?って思っている方が多いと思います。
当社で行っている中間処理は、
破砕
解体・選別
焼却
乾燥
の4種類です。
これらのうち、今回は破砕についてご紹介したいと思います。
中間処理の目的は、廃棄物を最終処分する前に、その廃棄物の安
全化、安定化、減容化を図ることです。
対象となる廃棄物が、毒性や有害性を持ったままでは、埋立がで
きないので無害化したり、雨にぬれたり空気に触れることで性状
が変化しないように安定化したり、埋立するときに大きいままで
は地中に空隙ができてしまうので細かくしたりします。
破砕とは、廃棄物を減容化するために小さく、細かくすることで
破砕機という機械を使って行います。
当社では2台の破砕機を稼働させており、廃棄物の種類によって
使い分けています。
一軸と二軸の違いは、剪断する刃の数です。一軸破砕機では主に
柔らかい素材でできたプラスチックを破砕し、二軸破砕機では主
に硬い素材でできたプラスチックを破砕します。
どうですか?細かくなっていますよね。
おおよそ20センチぐらいまで細かくなります。こうすることで
一度にたくさんの廃棄物を運べますし、何よりこうしないと最終
処分はできません。
時々、お客様からこんな質問をされます。
「最終処分じゃなくてリサイクルするから処分費用はかかりませ
んよね?」
確かに最終処分する費用はかかりませんが、リサイクルするため
にはリサイクルできる状態にしないといけません。
それが、選別であったり破砕といった中間処理です。
ですから、費用がまったくかからないということはありませんの
で、どうかご理解お願いします。
当社では、破砕の他にも中間処理を行っています、それは別の機
会にご紹介しますね。
今回は、中間処理についてご紹介しました。産業廃棄物は最終処
分する前に大事な作業があることを知っていただきたいです。
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