今回の現場は、あの水害のあった真備地区のK様邸。
お見積りにうかがい、お宅を拝見させていただきました。
床は剥がされて、壁も剥がれ落ちていました。水が流れ
込んだ跡も残っており、当時の凄まじさが伝わってきま
す。
両隣りのお宅はすでに解体され更地になっていました。
K様も解体後は、ここに新しく家を再建されるそうで、
一日も早く復興してほしいと願うばかりです。
真備に向かう道中では、至る所で解体工事が進められて
おり、見慣れた街の風景は一変しています。
真備に残る人、真備を去る人。みなさん抱えた事情はそ
れぞれですが、元の街に戻ってほしいと思う気持ちはみ
んな同じです。
当社もこの解体工事を通して、復興に向けたほんの一助
になればうれしく思います。
さて、気を取り直して、解体工事の始まりです。
家の中の荷物はほとんどないので、サッシと瓦の取り外
しから始めます。
↑↑↑2階の瓦を撤去した状態です。
↓↓↓1階の瓦とサッシを全て外しました。
続いて、家をぐるりと養生シートで覆い、飛散防止に努
めます。
ここから本格的に重機を使っての取り壊しにかかります。
壊しだすと、あれよあれよと家の形はなくなっていきま
す。今回のお宅では2日間で母屋部分はなくなり、基礎
を残すのみとなりました。
だんだんと基礎部分の解体も進み、
最後はきれいに整地をしてお引渡しです。
災害が起きた後で、このような形で当社も解体工事に関
わらせていただく経験は初めてです。
今までたくさんの現場に立ち会わせてもらいましたが、
こんなに複雑な気持ちで解体工事をするとは思いません
でした。
K様だけではなく、たくさんの方がこの真備で被災され、
今なお再建したくてもできない事情を抱えている方もい
ると聞きます。
復興には長い道のりです。
当社には当社ができることで地域に恩返しをしていきた
いと思います。
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