今回の現場は、新しい家々が立ち並ぶ中にある、古い木造住宅です。
周辺の家とも近いため振動、騒音に気を遣いながら進めました。
まずは、ぐるりと養生シートで家を覆います。
これだけでもずいぶんと騒音は遮られますが、完全とはいかないので
あとは作業をする側が気を遣いながら進めるしかありません。
今回も家を潰すだけではなく、最初に家の中から片付けていきます。
こんなに出てきました。生活品がそのまま残っているので、これらを
片付けるだけでも丸一日はかかります。
中からどんどん運び出します。
そして、どんどん積み込みます。
トラックを2台並べて選別しながら積み込みます。
庭の植木やカーポートも工事には邪魔なので先に撤去します。
そして、ここまでして、ようやく家本体を取り壊しにかかります。
家の本体取り壊しにかかれば作業はスムーズに進みます。↑↑↑右写真に
見えてる袋は分別するための袋です。今は昔と違って分別解体が義務
付けられています。工事現場から出る廃材は基本的にリサイクルをし
て再資源化を図らなければなりません。その分手間と時間はかかりま
すが、廃棄物の処理費用が少なくなり、工事費用が安くなります。
だんだんと終わりが見えてきました。母屋の解体が終わると、今度は
基礎部分の解体です。
基礎部分は地面に埋まっているコンクリートを掘り起こしますが、基礎
工事の工法によってコンクリートがらの量がかなり違ってきます。現在
の家はしっかりとした基礎工事を施工しているので、解体する側からす
ると、工事が難航します。ただ、今は耐震基準も厳しくなっていますか
ら、基礎はしっかりとしていないとダメですけどね・・・
最後はきれいな真砂土を敷きならして整地をして完了です。
今まであった家がなくなると殺風景になりますが、またこの土地に新し
い家が建つと雰囲気もがらりと変わるでしょうね。
家を取り壊す理由はそれぞれです。取り壊した後に新築を建てるとか、
更地にして土地を売りたい方もいます。古すぎて取り壊さないと危な
い家もあります。
思い入れのある家を取り壊すのは複雑な感情があると思います。施主
様の中には工事をしている間、様子を見学される方もいます。
お見積もりの際に解体する理由をお話しいただければ、工事にも配慮
いたしますのでお気軽にお声掛け下さい。
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