一般廃棄物と産業廃棄物の違い
みなさんはこの違いがはっきりとわかりますか?
実は、私たち専門業者でも迷うことがあります。法律的に解釈すると
その違いははっきりと示されているのですが、実際に排出された現場
や業種によって、まったく同じものでも一廃になったり産廃になった
りすることがあります。たとえば・・・
ジュースの空き缶。これは一般家庭から出されると、当然一般廃棄物
の資源ごみに分類されますが、コンビニのごみ箱に捨てられている空
き缶は産業廃棄物になります。これは、事業活動に伴って排出されて
いるか否か、また空き缶そのものが有価物として引き取られているか
否かによっても変わってきますが、基本的には産業廃棄物になること
が多いようです。
続いて、書類(紙くず)。
最近ではプライバシー保護の観点から、機密書類を粉々に裁断して処
理してくれる業者さんもありますが、これも一般廃棄物です。紙くず
は業種指定というものがありまして、産廃に分類される紙くずは業種
が決まっています。建設業や製紙業、出版業などが代表です。逆に言
うとそれ以外の業種から排出された紙くずは一般廃棄物ということに
なります。たまにお客様から書類の引き取り時に、マニフェストの発
行依頼を受けることがあります。ですが、一般廃棄物にマニフェスト
の発行義務はないので、その旨説明を差し上げております。
業種指定で言うと、紛らわしいのが木くず。
これも、木くず=産業廃棄物の図式は当てはまりません。さきほどの
紙くず同様に業種指定があるからです。代表的に間違えやすいのが、
造園屋さんが剪定した木くずや木の枝など。造園業は木くずの業種指
定に入っていませんので、これは一般廃棄物になります。まったく同
じ木くずでも一廃になったり産廃になったり・・・廃棄物ってほんと
ややこしいと思います。
これは一廃?産廃?迷ったらご相談ください。私たちでもわからない
物は担当の行政に確認したうえで的確にお答えしたいと思います。
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