blog

災害廃棄物研修会

Pocket

先日、当社が所属しております岡山県産業資源循環協会によります、災害廃棄物研修会が開催され参加してきました。この研修会は毎年この時期に開かれ、災害が起きた時の初動体制を一早く確立し、災害廃棄物を迅速かつ適正に処理を進めることにより、被災地が一刻も早い復旧を遂げられるように、県内の廃棄物処理業者が一堂に会し連携を深めていくことも目的にしています。

今回の研修会の内容は、令和6年1月1日に起きた石川県能登半島地震の際の災害廃棄物を実際にどのように処理を進めていったのかという話を、地元の石川県産業資源循環協会から2名の方をお招きしての講演会という形で開かれました。

岡山県においても平成30年の西日本豪雨の際に甚大な被害に見舞われ、膨大な災害廃棄物を処理した経験がありますが、そのとき実際に処理に携わった人がこれから先もずっと携わることはありません。知識や経験を次世代に受け継ぐこと、また、同じ災害廃棄物でも水害なのか地震なのか、どの地域で起こったのかにより処理の仕方も変わることがあります。今回は冬の能登半島で起きた災害ということで、どんな特徴があったのかということも含めてお話いただきました。

まず最初に印象に残ったお話は、避難所から出る生活ごみのことです。避難所には大勢の人が集団生活することになるので当然生活ごみもたくさん出るわけで、その運搬になんと片道8時間もかかるとのことでした。もともと能登の方から処理施設までは遠いうえに道が寸断されたところもあり、午前2時に出発しても処理場に着くのは午前10時頃。運転手さんの疲弊具合が伝わってくるようです。

また、廃棄物の仮置き場では一般市民のかたも搬入してきますが、我々のような廃棄物業者は勝手がわかりますが、一般市民の方はそうはいかないものです。一方通行のところをUターンしてみたりと戸惑う方がよく見られたそうです。仮置き場での車両の誘導は事故にもつながりかねないのでとても重要です。さらには、公費解体で発生する廃棄物の運搬においても、近隣住民のかたの配慮のため夜間の運搬ができなくなったことにより工事に時間がかかったと苦労された話もうかがいました。

次に印象に残ったのは、能登半島という地形だからこそ起きた問題です。
廃棄物の運搬体制を拡充させるため、船や鉄道も使って輸送していましたが、船が着く港を追加したり鉄道貨物コンテナを追加したりと強化を進めたそうです。しかし、冬の能登半島は海が荒れる。行ったことはありませんが、なんとなく想像できそうです。海上輸送は危険も伴うため断念することもあったとか。

ここまでの話を聞いて、同じ規模の災害が起きても起きた場所、起きた季節によって処理にかかる時間、方法などが違ってくるなと思いました。今回は実際に起きた災害で第一線で災害廃棄物の処理に携わられたリアルな話を聞くことができ貴重な時間となりました。岡山県においても南海トラフ地震に震源予想地になっています。行政も我々民間事業者もその時に備えできる準備をしておかなければなりません。今回の講演がその準備のひとつになったことはまちがいなく、この講演で得た知識を必ず役立てるようにしたいものです。
石川県産業資源循環協会の皆様、今回は貴重なご講演ありがとうございました。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


新着情報

  1. 先日、当社が所属しております岡山県産業資源循環協会によります、災害廃棄物研修会が開催され参加してきま...
  2. 2025.12.11

    破砕前処理
    当社で行う中間処理の方法の一つが「破砕」です。
  3. 2025.10.28

    解体作業
    今回の解体は家屋ではなく、タンク。