もうすぐ梅雨入りになりそうなこの時期に雨濡れによる廃棄物の形状変化についてお話をしたいと思います。どういうことかと言うと、雨だけではなく濡れたことによって廃棄物の種類が変わってくるということです。
例えばダンボール。ダンボールはもっぱら物といって廃棄物には該当しませんが、濡れてしまうとリサイクルができず紙くずとして処理しなくてはいけません。
そのままだと有価物としてお金にかわるものも濡れてしまったがためにお金を払って処理をすることになります。もったいないですよね。だからダンボールだけでなく新聞雑誌も濡らさずに保管したようが良いです。
次にセメント材。コンクリートを作るときの材料ですが、もともと粉状ですが濡れてしまうと当然固まってしまいます。粉状のままだと汚泥。固まってしまうとガラス陶磁器コンクリートくずに分類されます。
ペンキもそうです。ペンキはもちろん液体ですよね。一斗缶やそれより小さな缶に入っていますが、使い切れば問題ありませんが、どうしても最後のほうは残ってしまいますよね。
残ったペンキは産業廃棄物の種類でいうと廃油ということになりますが、ペンキは時間とともに凝固します。固まってしまうと廃油ではなく廃プラスチックになります。
このようにもともとは粉状や液体状のものでも濡れたり固まってしまうと廃棄物の種類が違うものになります。違うものになったからといって処理できないというわけではありませんが、処理会社の許可の種類によっては処理できなくなったり、逆に固まったから処理できるようになったりもします。
梅雨時を前にしてあらためて濡れてもいい廃棄物とダメなものの保管の仕方を確認してみるのもよいかもしれません。
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