産業廃棄物を処理する際、一般的な流れとして、
排出 → 収集運搬 → 中間処理 → 最終処分または再資源化
がよくある流れだと思います。中間処理がなく直接最終処分場に搬
入したり、あるいは再中間処理のように中間処理会社が2社になる
場合もあります。また、排出者が直接中間処理会社に搬入する場合
は収集運搬という行程はなくなりますね。
ここで考えて頂きたいのは、この一般的な流れに沿って産業廃棄物
を処分しようと思っても、できない場合もあるということです。産
廃の処理会社は受け入れ可能な廃棄物(つまり、自社で処分可能な
廃棄物)とそうでないものがあります。当社の場合で言うと、
紙くず、木くず、繊維くず、廃プラスチック、ガラス陶磁器くず、
がれき類、ゴムくず、金属くず
の8種類は処分可能ですが、それ以外は自社での処分はできません。
ですから、産廃の処理会社だからといって、何でも引き取ってくれ
るというのは誤った考えですね。
で、今回のタイトルの「抜き取り検査」。
これは、処分可能な廃棄物ではあるが、処分するためにその廃棄物
に有害物質が含まれていないか、大きさは守られているか、温度が
高すぎていないかなどの受け入れ基準というものがあります。
当社は中間処理会社ですが、中間処理後の廃棄物は最終処分場に運
びます。その最終処分場でも厳しい受け入れ基準があり、その基準
をクリアしないと契約を結ぶことができません。しかも契約時に基
準をクリアしていても途中で基準違反のものになってしまったら、
契約を解除されることもあります。そのために、定期的な検査があ
り、ちゃんと基準を守られているかを調べるのです。
先月、当社の廃棄物(燃え殻)の抜き取り検査が行われ、先日その
結果がでました。
全ての項目で基準をクリアしており、ホッとしました。常日頃より
基準値のことは気にしながら管理しておりますが、結果がでるまで
はドキドキですね(^_^.)
これからも適切な維持管理に努めてまいります。
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