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蒜山高原マラソン大会

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思い起こせば13年前。

友人から、「蒜山マラソンに一緒に出ようや」と声を掛けられました。

特に嫌とも何とも思わなかったので、気軽に「ええよ」と答えて初め

て走ったマラソン大会のときは29歳。10kmの部にエントリーし

ました。

 

気軽に答えたとは言ってもマラソンの経験なんて一つもないわけだし、

小学校のときの校内マラソン大会や、中学、高校の体育の時間の持久

走ぐらいしかやったことがないわけで・・・

 

それなりに苦しいだろうし、ぶっつけ本番で完走なんてできっこない

と思っていたので、当時は仕事帰りにマスカットスタジアムの外周コ

ースを走って練習していました。

 

29歳という若さもあってか、練習を重ねるたびにだんだんと走るこ

とに慣れて来て、タイムを求めなければ完走はできるかな?というレ

ベルまで達することができました。

 

そして初めて出場した蒜山マラソン10kmの部は50分そこそこの

タイムで完走することができ、とても気持ちの良い達成感を味わうこ

とができました。

 

それから13年経った今年は、当社のお客様である会社の社長より、

 

「蒜山マラソンのハーフに一緒に出ませんか?」

 

と、誘いをいただき、13年前と同じように、

 

「いいですね~。一緒に出ましょう。」

 

と軽いノリで快諾をしました。

この時は私は、どこか心の中で、10kmは走ったことあるし、全く

経験がないわけじゃないから、あの時みたいに練習すれば大丈夫だろ

うと高をくくっていたのです。それが誤りですね(^^ゞ

 

練習はいつものマスカットスタジアム。最初は軽いウォーキングから。

そして、1週、2週と距離を順調に伸ばし、4週(約6km)ぐらい

まではなんとなく余裕をもって走れるようになり、この調子で練習を

続ければいけるかな?みたいな気持ちがありました。

 

だけど、練習を始めてから1週間ぐらい経った時、いつものようにマ

スカットを走っていると、経験したことのない膝の痛みに襲われ、

 

「痛いっ!」

 

最初は何で膝に痛みがくるのかも分からなかったのですが、これが俗

にいうランナーズニーというやつと分かったのは数日後。素人ランナ

ーが無理な練習を続けるべきではなかったですね。練習後のケアもし

ていませんでしたし、練習プランなんてものもない。ただ漫然と走っ

てましたね。

 

しばらく練習は休まざるを得ず、その間はもどかしかったですね。練

習はしないと完走はできないけど、痛くて練習はできない。リタイヤ

も頭によぎりましたが、1週間ほどで痛みは治まったのでまた少しず

つ走りはじめ、10kmぐらいまではなんとか走れる体に戻りました。

 

そして、いよいよ迎えた本番当日。

 

ハーフマラソン初挑戦!!なのに天気はまさかの雨・・・((+_+))

しかも風もあって寒い。なんてついてない・・・

 

でもそんなことも言っておられず、ここまできたら走るしかない!

会社の仲間もこんな遠くまで応援に駆け付けてくれてるし・・・

なんとか完走せねば。。

 

スタートからスローペースで体力を温存して膝に負担をかけないよう

にを心掛けマイペースで走っていたところ、折り返しの10kmまで

はいい調子で走ることができました。

 

このまま膝がもってくれたらいいのに。。。

 

そんなことを思いながら走り続けてた13km地点。

やばい、いつものあの、練習中の膝の痛み・・・

やっぱりきたか。

 

明らかにスローダウンしましたが、応援してくれている社員、家族、

友人を思い出すと、何が何でも完走してやる!!ここからは気力だけ

で走ってましたね。往路では止んでいた雨もまた降り出し、風も強い。

10月の蒜山って爽やかな気候のイメージなんだけど。。

空はどんより、木々は風に揺れ、晴れていたらきれいであろう草原風

景を見る余裕などあるはずもなく、ただ目の前のアスファルトしか見

えていなかったような気がします。

 

ところで、マラソンって必ず折り返し地点がありますよね?

 

なぜだかわかりますか?

 

私にもわかりません。でも思うことはあります。

 

マラソンに出場したことがある人は感じるかもしれませんが、マラソ

ンって走っているときは一人なんですけど、たくさん応援してくれて

ますよね。見ず知らずの人から応援されてうれしい競技って、マラソ

ン以外あるのでしょうか?沿道の応援があれほど勇気づけられるとは

思ってもみませんでした。給水所のボランティアの「がんばって」の

一言でも同じです。

 

折り返し地点から戻ってくる選手からかけられる「がんばって」。

こっちも逆に折り返してくる選手に「がんばれー」と声をかけます。

すれ違いざまにハイタッチをすることも。

 

そうなんです。折り返し地点がなかったらこんな光景はおこりません。

選手同士がお互いを鼓舞するために設けられているんじゃないかって。

そう思うんです。だって、あの「がんばって」の一言でめっちゃ励み

になりますから・・

 

話はもとに戻りますが、

 

ゴールも近づいてきた残り5km地点。今まで走ってきた距離に比べ

ればあとわずか。でも、ここからが一番長かった。足が止まりました。

ついに歩いてしまう。またしばらくして走り出す。そんなことの繰り

返し。ゴール地点から聞こえてくる表彰式のアナウンス。音は聞こえ

てるのにゴールがまだ見えてこない。

 

残り1kmまできたとき、隣りを走っていた年配の女性から、

「もう制限時間過ぎてますよね?」と声をかけられ、

「過ぎても完走したら完走証はもらえるみたいですよ。」と答えたら

また元気に走っていきました(笑)

 

雨とか風とか寒いとか、走っている間は何にも感じなかったのに、ゴ

ールして止まった瞬間からブルブルと震えだしました。

 

お土産にもらった蒜山だいこん、蒜山おこわ、ジャージー牛乳。これ

だけもらっただけでも来てよかったと思いました(笑)

 

スタートからゴールまで寒い中ずっと応援してくれた会社の仲間には

感謝です。

 

 

そして、今回誘って下さったI社長。ありがとうございました。

また機会があればぜひご一緒に。

 

 

応援ありがとうございました。

つづく。

 

 

 

 

 

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